2016年8月17日水曜日

ソーシャル・キャピタル

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。


お盆はいかがおすごしですか。

オリンピック後半は、歴史的な場面に立ち会えて喜ばしい毎日ですが、寝不足になる一方です。

テニスでのメダル獲得はなんと96年ぶり。

今年は戦後71年ですので、前任者は戦前だった訳です。




国のために戦うのは楽しかったとコメントされています。

オリンピックは特別な思いで挑んでいることがわかります。



相互理解の大切さを示す「ソーシャル・キャピタル」

職場における「ソーシャル・キャピタル」が注目されています。ソーシャル・キャピタルは、社会関係資本とも呼ばれ、「信頼・規範・ネットワークといった組織の特徴であり、人々の協調行動を促進することにより組織の効率を高めるもの」とされています。

平たく言えば、ソーシャル・キャピタルは、集団の助け合い、相互理解、信頼のことです。


海外での調査

フィンランドの地方公務員2万5千人を対象とした平均3.5年間の前向き調査では、職場のソーシャル・キャピタルの点数が低い従業員は、高い人よりもうつ病になりやすいことが分かりました。

フィンランドの公務員約3万4千人を対象とした前向き調査では、職場のソーシャル・キャピタルが低い職場では、高い職場と比較して、うつ病になる人が多いことも分かりました。


日本での調査


日本でも職場の助け合いやコミュニケーションが従業員の心の健康に影響していることを示すデータがあります。

平成19年国民生活白書に引用された「財団法人社会経済生産性本部の2006年の調査」では、コミュニケーションや助け合いが減ったり、組織・職場のつながりを感じにくくなったと回答した企業では、そうでない企業に比べて、心の病気が増加傾向であると回答する割合が高くなっていました。



職場のソーシャル・キャピタル、言い換えれば職場の一体感やチームワークを高めることが、従業員の心の健康の保持・増進につながる可能性があるのです。


スポーツにおけるチームワークも同様と考えます。成績を残せるチームはソーシャル・キャピタルが高いといえるのではないでしょうか。







日頃お世話になっている方々とアサヒビール園へ。

ジンギスカンはお肉の種類も豊富で大満足。美味しくいただきました。

ビールと肉!夏らしいですね。

では次回までお健やかに。 篠崎