保健師 近藤です。
近頃は、台風の影響もあると思いますが、涼しい日が続いています。朝晩の温度差で体調を崩す恐れもありますので、お気をつけ下さい。
また、台風10号の大雨などの影響で、岩手県や北海道がたいへんなことになっています。熊本では地震がまた起こり、どこでなにが起こるのか本当にわからないと感じることばかりです。
日頃の備えは大事だということですね。
ちなみに9月1日は防災の日でした。
昨年のブログで書いたので、良かったら見てみてください。2015年9月4日と2016年3月11日は山内さんが書いてます。
では、
皆さん、きたる9月9日が何の日かご存知でしょうか?
世界占いの日
手巻き寿司の日
チョロQの日・・・などなど
色々な日ではありますが、
厚生労働省と消防庁は、救急業務と救急医療に対する国民の正しい理解と認識を深めることを目的として、毎年9月9日を「救急の日」に制定しました。
この日を含む一週間を「救急医療週間」と位置付け、今年は、
平成28年9月4日(日)から9月10日(土)までが救急医療週間になります。
今年のポスターだと思われるのですが、とてもポップ。アメリカ色が強いですね。嫌いでないです。
今日は救急の日にちなんで、救急蘇生法などについてお話したいと思います。
救急車が到着するまでの平均到着時間は8.6分※といわれています。
心停止から1分ごとに、救命率は7~10%下がります。
呼吸・心肺停止後5分を超えると救命率が限りなく“ゼロ”に近づきます。また、助かっても脳に障害が残り(脳に酸素が行かないため)社会復帰が難しくなることがあります。
そのとき側にいるあなたが素早い対応ができるかどうかが生死を分けるカギです。
「呼吸停止」から2分以内に人工呼吸を開始すれば、「蘇生率」は90%で、ほぼ蘇生します。
命を取り留め社会復帰できるかどうかの境目は心肺停止後4分です。
たった4分で生死がわかれ、救急蘇生法を行うと行わないでは結果は異なります。
救命の可能性は時間とともに低下しますが、救急車が到着するまでの間、居合わせた人が応急手当を行うことにより、救命の可能性が高くなります。
あなたの大事な方に万が一のことがあったときに助けられるよう、人工呼吸・心肺蘇生法を覚えて実施できるようにしておくことが必要になります。
心肺蘇生法の手順
①反応があるか確認⇒何らかの「応答」や「しぐさ」がない
②119番とAED(自動体外式除細動器)の手配。
『119番通報をして救急車を呼んでください』『それからあなたはAEDを持ってきてください』
※AED;心停止した心臓にショックを与え、心臓の拍動を正常にもどす救命器具です。
③呼吸を確認する
胸部と腹部をみて息があるかを確認する。⇒呼吸がない場合
④ただちに心臓マッサージを行う
強く(胸が少なくとも5cm沈むように)・速く(1分間当たり、少なくとも100回のテンポで)・
絶え間なく(中断は最少に)
⑤AEDが到着したら
電源をいれ、電極パッドを装着し、音声ガイドに従ってください。
AEDのケースに入っている電極パッドの1枚を胸の右上に、もう1枚を胸の左下の素肌に直接貼り付けます。電極パッドを貼る間もできるだけ胸骨圧迫を続けます。
電気ショック後ただちに手順4の心肺蘇生を再開します。
AEDの指示に従い、約2分おきに心肺蘇生とAEDの手順を繰り返します。
他に気道異物除去の手順、子ども一次救命処置の手順を知りたい方はこちらへ↓↓
http://www.med.or.jp/99/
実際にAEDセミナーなどを受けたことのある人などは分かると思いますが、思っているよりも大変で、実際にやるとなるとかなりパニックになります。そして、体力も要ります。
機会があれば、実際にしてみてください。
西条市消防本部では、毎月第3日曜日を「応急手当の日」と定めて、市民救命士養成講習会を開催しております。今月は9月18日(日曜日)9時から12時まで、西条西消防署で開催予定となっております。
興味のある方は、こちらへアクセス↓↓
http://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/higashishobo/kyumeshiyoseikoshu2.html
では、今日はこの辺で失礼します。
次回までSee you again!!!