2017年6月9日金曜日

薬と上手につきあおう

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

梅雨入りが発表され、不安定な天気が続きそうです。




梅雨のこの時期に体のだるさや頭痛、むくみ、眠気、胃もたれ・食欲不振などの症状が出ることがあります。

これは長時間湿度の高いところにいると発汗作用がうまくいかず、冷えるためだそうです。体を冷やさないよう注意して梅雨の時期を過ごしましょう。

今日はお薬の話です。

一部の薬を除き、医療機関や薬局だけでなくスーパーやコンビニ、インターネットなどでも、手軽に薬を購入できるようになりました。
しかし、薬がより身近になった一方で、選択する際の自己判断が求められる機会が増えています。
それに伴い、市販薬などを利用し自分の健康を自分で管理する「セルフメディケーション」の重要性が注目されるようになってきました。

薬には有効な作用(主作用)のほかに必ず他の作用も伴い、時には体に有害に働く副作用となって現れてしまうリスクもあります。

薬の4大目的

  1. 原因菌を抑える
  2. 症状を緩和する
  3. 抵抗力を高める
  4. 病気の有無や体の状況を知る

薬が効くメカニズム


薬は主に腸で吸収され、血液に溶けることで目的の部位まで運ばれます。

服用 ⇒ 腸で吸収 ⇒ 肝臓で一部代謝 ⇒ 血液とともに全身へ ⇒ 目的部位で作用



主作用と副作用


かぜ薬の目的は、熱を下げたり鼻水を止めたりすることです。このように病気を治したり軽くしたりする働きを「主作用」といいます。それに対して、眠くなることなど本来の目的以外の働きを「副作用」といいます。

副作用症状の例
  • 眠くなる
  • のどがかわく
  • 身体がかゆくなる
  • 動悸がする
  • めまいがする
  • 腹痛
  • 下痢
上記の症状のような「ふだんと違う、おかしいな?」と思ったら、できるだけ早く医師・薬剤師に相談しましょう。
薬の服用を中止したり、薬を変えるなどの対応をする場合があります。副作用も早期発見を心がけていれば、重篤化を防ぐことに大いに役立ちます。

副作用のリスクを避ける為に


用法・用量を必ず守る
「早く治したいからもう1錠」などの自己判断は厳禁です。
他の人が病院でもらった薬はもってのほか、病状が似ているからといって以前もらった薬を使うことはやめましょう。

医師・薬剤師に伝える
お薬手帳や初回質問票を利用しながら、自分の体質や病状、副作用の経験、服用中の薬などの情報を事前に医師・薬剤師に伝えましょう。

自分の薬を知る
一緒に飲んではいけない薬や食べ物について薬剤師からしっかり聞きましょう。
薬局によってお薬と一緒にお渡しする「お薬の説明書」には、副作用についての記載もしています。

正しい服用のポイント

  • タイミング  食前、食後、食間、頓服など決められた時間を守りましょう。
  • 量      自己判断で飲む量を増やしたり減らしたりするのは避けましょう。
  • 方法     飲み薬はコップ1杯のお水で飲むのが原則。
  • 期間     自己判断で服用を中止するのはやめましょう。
  • 飲み合わせ  一緒に飲んではいけない薬、食べ合わせがよくない食品があります。

薬の種類と特性をよく知り、使い方や起こり得る副作用などにも注意して、薬と上手につきあいたいものです。

今日も一生健命  竹田